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矢幡洋の精神医学と心理学

学術的なことをかみ砕いたり、日常生活にお役に立てる知識まで幅広く扱います。これまで出した本の初期稿(出版されたものより情報量は多いです)や未発表原稿を連載しますので、何かしら新しい記事があります。本ブログは他にあり、読み切り本気記事はタイトル・サブタイトルが「|」の形で更新情報をお伝えします

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性格タイプ 021反社会性 21油断も隙もありゃしない

油断も隙もありゃしない

 部下をその気にさせるのも仕事のうち、とC主任は自分に言い聞かせるのであ

った。

その日の朝、C主任は西地区担当チーム3人を前にして「先週説明したうちの

新商品だけどね、誰か、早速トライしてみる人いる?キャンペーン期間が始まる

までは扱うかどうかは各人の任意だ」

  Aがモーションをつけて手を挙げた。

「はーい、自分、やらせていただきまーす」

 ほかの二人は黙ったままだ。

「よし、売れ筋になるかどうか、まだわからないけど、がんばってくれ」

 部下が外回りに出ていたと、C主任は「やっぱりAみたいなガッツがあるやつ

も必要なんだよな」と思って、この前のクレーム処理については忘れようとした。

「上には言わない。ここだけの話にしておくから、今後は注意してくれ」とには

言ってある。Aに少しは感謝されてもいいはずだ。

 しかし、Aの方はC主任からそう言われるたびに「俺に恩を売ろうとしてい

る」と受け取っていた。「きっと、いずれか何か面倒な仕事でも押し付けるつも

りなんだろう。主任業務になっている面倒くさい営業成果のレポートの作成をや

れ、と言ってくるかもしれないぞ。もしかしたら、俺が取った契約を「自分が取

ってきたことにしてくれ・・・」と横取りして、奴の成績をあげようとのかもし

れない。とにかく、油断も隙もありゃしない」