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矢幡洋の精神医学と心理学

学術的なことをかみ砕いたり、日常生活にお役に立てる知識まで幅広く扱います。これまで出した本の初期稿(出版されたものより情報量は多いです)や未発表原稿を連載しますので、何かしら新しい記事があります。本ブログは他にあり、読み切り本気記事はタイトル・サブタイトルが「|」の形で更新情報をお伝えします

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性格タイプ 020反社会性 20シーン4.クレーム無視のAの大胆商法と出世術

シーン4.クレーム無視のAの大胆商法と出世術

 Aの直属の上司は西地区担当のC主任である。

 C主任の悩みの他の一つは、Aの営業成績は抜群なのだが、契約が取れた後の

お客様からのクレームもまた多いということであった。そして、クレームの電話

が来るたびに対応するのは会社詰めの多いC主任の役目となるのである。

 クレームの内容を聞くと、Aはどうやら商品のネガティブな面や契約上の注意

事項などに関してほとんど説明をしていない様子がうかがわれる。

「おたくの営業員さんは、うまい話ばっかり並べて・・・」とあるクレームでは

言われた。その都度Aを呼び出して営業マニュアルを示しては「ここのところも

最初にお客様によく説明しないとだめだよ」と諭すのだが、Aの方はお調子よく

「自分、それちゃんと説明したんですけどね。お客さんの方が誤解したんじゃな

いかと思いますけど」「確かにこれでいいってこのお客さんは言ったんですけど

ね。それを後からどうこういわれちゃ、僕らも立場ないですよね」などと一切自

分の非を認めようとはしないのである。

 いくら注意してもAが取ってきた契約は後からクレームが絶えないのだった。

それでもC主任はAに対してやんわりとしかものが言えないのだった。ルール軽

 Aは、C主任の西地区チームに所属する3人の営業マンの中ではダントツに成

績が良いのだった。いや、西地区チームの中だけではなく、営業部全体の中でも

ズバ抜けていたと言って良い。そしてA以外の二人が典型的な「指示待ち族」で

どちらも並以下の成績なのである。Aに腐られてしまったらC主任の西地区担当

チームの全体の売り上げはガタッと落ち込んでしまう。こういうわけで、C主任

はAのとった契約の相手からクレームがきても、そのことを係長の方には知らせ

ずに自分のところで処理をしていた。威勢の良い係長はすっかりAと意気投合し

てるようであるが、C主任がAが契約を結んだお客様からクレームが多いことを

伝えれば、そのまま課長に報告するだろう。クレームに神経質な課長はおそらく

Aを呼びつけてしかりつけるはずである。そこでAにやる気をなくされたら自分

のチーム全体の成績としては目も当てられない落ち込みとなってしまう。